管理人のイエイリです。
バックホーのバケットの位置を、基礎などの設計図上に表示しながら作業できる「3Dマシンガイダンス」という情報化施工システムがあります。
これまでは土木工事で法面を仕上げたりするのに使われる例がほとんどでしたが、砂子組(本社:北海道空知郡奈井江町)では、
ナ、ナ、ナ、ナント、
マンションの基礎工事
に、3Dマシンガイダンス付きのバックホー2台(バケット容量0.7m3と0.3m3)を導入したのです。
札幌市西区で施工中の「(仮称)アルビオ・ガーデン宮の沢」というマンション工事に導入したものです。
バックホーのオペレーターは、運転席で設計図とバケット先端の位置をセンチメートル単位でリアルタイムに確認しながら掘削を行えます。
4月17日に現場を訪れたときは、基礎杭と鉄筋コンクリート柱を接続する部分を掘削する作業を行っていました。
穴を掘削する0.3m3級のバックホーは、掘削位置を示す「丁張り」という仮設の標識もなしにいきなり地面を掘り始めました。
掘削した部分には、土止めと打ち込み型枠を兼用した「ラス型枠」を入れるので、掘削する穴の大きさはできるだけラス型枠の大きさにピッタリ合わせた方が効率的です。
掘削後の穴にラス型枠を入れると
見事にピッタリと
納まりました。
砂子組は3Dマシンガイダンスシステム付きのバックホーを札幌市中央区で建設中の別のマンション現場など、合計4現場で使用する計画です。
土木工事は同じ断面で長い法面を整形する場合が多いですが、建築工事の場合は四角い穴を掘る機会が多い点が違います。
今回の取り組みは、土木工事のノウハウを建築工事に生かして生産性を上げるという砂子組のチャレンジの一環です。情報化施工の活用が、建築分野にも広がりつつあるのはうれしいですね。