管理人のイエイリです。
工事を始める前に、近隣住民を対象に行う説明会で、工事でどのくらいの騒音が発生するのかを説明する場面はよくあります。
しかし、「この場所では最大80デシベルです」などと、数値データを挙げて説明しても、一般の人にはなかなかわかってもらえません。
そこで清水建設は、工事現場などから発生する騒音と対策効果を体感できるように、バーチャルリアリティー技術を活用した工事現場の騒音シミュレーションシステムを開発しました。
任意の地点で聞こえる騒音を瞬時に予測・数値化して、リアルな音として再現し、
ナ、ナ、ナ、ナント、
タブレット端末で聴く
ことができるのです。
まず、タブレット端末に地図を読み込ませて、地図の縮尺を認識させます。
そして騒音源の種類や移動速度、騒音対策用の防音壁の位置や高さ、遮音性能、そして騒音の受音点を入力します。
騒音源としては、現場に出入りする大型車両や現場内を移動する重機などを複数設定することができます。
こうして実際に聞こえる騒音をリアルに体験できるのです。
騒音をリアルに再現するために、映画館などで使われる立体音響再現技術も採用しています。
そのため、道路を通過するダンプの騒音を再現すると、まるでダンプが
目の前を通り過ぎていく
ような感覚を味わうことができるのです。
また、騒音対策を施す前と後の違いもリアルに再現できます。
清水建設ではこのシステムを活用して地域に対する説明責任を果たすとともに、総合評価方式の入札における技術提案にも活用していく方針とのことです。
(Visited 2 times, 1 visits today)