管理人のイエイリです。
日々の体調管理に気を使うアスリートなどの間で注目されている健康管理グッズに活動量計があります。
腕時計のようにバンドで手首に付けられるコンパクトな形をしており、この中に内蔵されているセンサーが歩いた歩数や脈拍、体温、紫外線量など、体調にかかわる様々なデータを24時間収集してくれるものです。
東芝と清水建設は、この体調管理グッズに着目し、
ナ、ナ、ナ、ナント、
建設作業員の安全管理
や健康管理を行う実証実験に着手しました。
三重県四日市市にある清水建設の建設現場で働く70人の作業員に、今年8月25日から2016年8月24日までの1年間、東芝のリストバンド型活動量計(生体センサー)「Silmee W20」または「Actiband」を装着してもらい、体調を24時間見守るという実験です。
作業員はまず、出勤時に前日までの睡眠、食事、活動量などのログデータをスマートフォンで確認し、個人が自分の体調を把握します。
そのデータは現場管理者のタブレット端末や職場のパソコンなどに収集し、管理・閲覧できるようになっているので、現場管理者は作業員ごとの体調合わせて作業量の負荷調整などを行います。
活動量計は1回の充電で2週間連続使用できます。
●リストバンド型活動量計「Silmee W20」の仕様
品名 | Silmee W20 |
センサ | 加速度センサ
脈拍センサ 紫外線センサ 温度センサ(皮膚温) |
GPS | なし |
通信 | Bluetooth?Smart |
対応OS | Android : 4.4以上
iOS : 7.0以上 |
連続稼働時間 | 14日間
※利用条件により変動します。 |
内蔵電池 | Li-ion充電池 |
充電方式 | 専用アタッチメントによるUSB充電 |
防水/防塵 | IPX5/IPX7相当 |
カラー | ブラック |
本体サイズ | 約20.5mm×65mm×12.5mm(最厚部) |
重量 | 約29.5g |
価格 | 24,000円(税込) |
こうしたきめ細かい体調管理を行う理由の1つは、夏の屋外作業現場で働く作業員の
熱中症を予防
するためです。
清水建設では作業員が装着した計測器で、現場の温度や湿度を継続的に測定する熱中症危険度計測技術を既に導入していますが、リストバンド型活動量計によるデータ管理により、日常生活の状況も踏まえた作業員一人ひとりの健康管理や職場の安全性向上を追求することにしています。
「昨日は飲み過ぎたー」「昨夜は夜更かししすぎたー」などの理由で体調が悪いことは、だれにもありますが、これまではがまんして作業することが多かったのではないでしょうか。
活動量計のログデータによってこうした体調不良を踏まえた作業計画が立てられると、無理して作業することもなくなりそうですね。
そして一番、大切なことは生活週間をログデータで振り返ることにより、作業員ひとり一人が日常生活のP(計画)→D(実行)→C(検討)→A(処置)のループを回して、体調管理を実践することなのかもしれません。