管理人のイエイリです。
茨城県警の調べによると、昨年(2014年)に県内で発生した住宅侵入窃盗事件では、施錠していなかったケース(50.9%)と施錠していたケース(49.1%)がほぼ拮抗(きっこう)しています。
また、施錠していたケースでの侵入方法としては「ガラス割り」が77.8%と、圧倒的多数です。
茨城セキスイハイムは、茨城県に多い「無施錠」や「ガラス割り」などに対応した防犯仕様の賃貸住宅を、つくば市内に建設しました。
その開発コンセプトは、
ナ、ナ、ナ、ナント、
「予測する防犯」
なのです。
つまり、地域の実情に合った防犯対策を設計に盛り込んだ住宅というわけですね。
例えば、今回、建設された賃貸住宅には、無施錠対策としてセキスイハイムグループが独自に開発した「施錠見守り防犯システム」を導入しました。
システムが窓や玄関ドアの無施錠状態を感知して、お知らせ音を出したり、携帯メールで入居者に通知したりするものです。
また、玄関ドアにはピッキングやサムターン回しに強いディンプルキー装備の2ロックタイプの鍵、窓ガラスには強い衝撃にも貫通しにくい防犯合わせガラス(積水化学製中間膜使用)を採用し、建物そのものの防犯性能を高めました。
女性の一人暮らしの防犯対策としては、洗濯物を屋外に干さなくてもいいように浴室乾燥機を設置しました。
万一、不審者が侵入した場合に備えて低い位置に非常ベルを設置し、屋外には赤色フラッシュランプが点滅して、近隣の住民に警察への通報を依頼できるようにしました。
さらに、注目すべきは、犯人が窓ガラスを割ろうとすると、
衝撃を検知してメールで通知
する機能まで付いていることです。まるで要塞(ようさい)のようなセキュリティーですね。
建設会社や工務店などの経営戦略としては、防犯性能という見えにくいものをいかにわかりやすく説明して、住宅の差別化を図っていくかということも課題になってきたようです。