タブレットで測量機を遠隔操作!大成建設が1人測量を可能に
2016年5月30日

管理人のイエイリです。

工事現場で施工中に行う測量作業は、トータルステーションなどの測量機を使って(1)測る点を狙う→(2)角度や距離を測る→(3)結果を記録する→(4)各点の誤差を確認する、という手順で行います。

大成建設は、複数の作業員で行っていたこの測量作業を合理化する測量工法「T-Measure Navi」を開発しました。

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

タブレットと測量機を連携

 

し、遠隔操作することにより、1人で測量することが可能になったのです。

合理化測量工法「T-Measure Navi」の概念図(資料:大成建設)

合理化測量工法「T-Measure Navi」の概念図(資料:大成建設)

まず、測量機に搭載されたデジタルカメラの映像をタブレット端末上で見ながら、測量する点を選択し、その方向に測量機を視準させます。

そして距離や角度などの計測を遠隔操作で行います。そして、測量機に記録された各点の測量結果を、タブレット端末上で見たり、誤差を確認したりすることが可能です。

大成建設はこの工法を鉄骨設置精度の確認や、プレキャストコンクリート部材取り付け時の微調整作業など、3つの現場で試行しました。

その結果、従来は作業員2人1組で行っていた作業が、作業員1人で可能になり、さらには

 

30%以上の時間短縮

 

できることが確認できたのです。

多くの点を連続計測する場合などは測量個所を自動認識し、無人で測量を行う機能も持っています。

測量機とタブレットを連携させるだけで、こんなに使いやすくなるとは思いませんでした。特殊な機材は使わず、事前の準備も簡単なので、誰でも測量作業が行えるようになりそうですね。

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