管理人のイエイリです。
建設業は今、間違いなくドローン(無人機)のヘビーユーザーの業種と言っても過言ではありません。
その用途は、工事の進み具合を定期的に空撮して記録に残したり、空撮写真から作った盛り土や切り土の3Dモデルで土量計算を行ったりすることが中心です。
和歌山県内で建設中の、京奈和自動車道紀北西道路の雄ノ山高架橋の現場では、工事の紹介ビデオの作成にもドローンを使っています。
驚くべきはドローンの圧倒的取材力です。地上数十メートルのタワークレーンに迫り、
ナ、ナ、ナ、ナント、
空中から運転士を撮影
するという驚異のカメラワークを見せているのです。
現場の紹介ビデオで、こんな迫力ある絵はこれまで見たことがありません。空中を移動しながら画面をパンしているにもかかわらず、画面にはほとんどブレがありません。建設業で活躍するドローンパイロットの技量を見せつけられた感じです。
雄ノ山高架橋は、最大高さ94mの橋脚19本からなる巨大な曲線橋です。そのため、現場の全景を収めた写真や動画を撮るのは至難の業ですが、ドローンを使うと楽に撮影できますね。
現在、YouTubeで公開されている動画は「魅せる現場編」と「クレーン編」です。
興味深いのはそれぞれのクレーン運転士に運転席でインタビューし、仕事の難しさや面白さについて聞き出していることです。
例えば川田・佐藤JV工区のタワークレーン運転士、高橋忍さんの運転席は、まるで空中のオフィスそのものです。壁には作業員の名前を書いた紙が張ってあり、作業時に個人名で呼びかけています。
そして今でもクレーンのアーム先端まで、苦もなく上っていけるそうです。想像しただけでも足がすくみますね。
また、多数のタワークレーンが同時に作業するこの現場では、クレーンのアームが別のクレーンに接近すると
アラームで警告
するシステムが備えられています。
次回の動画は7月下旬に公開されるとのこと。楽しみですね。