デジカメでロープ全長を記録!明電舎がエレベーター点検をIoT化へ
2017年3月23日

管理人のイエイリです。

ロープ式エレベーターの点検では、ロープの径を測定するほか、ロープ素線の破断数を確認する作業などが必要になります。

これまでは、点検技術者がロープ全長にわたって目視点検していましたが、大変な手間がかかっていました。

そこで明電舎は、この作業を大幅に効率化するため、保守点検システム「ロープテスター」を開発しました。

デジタルカメラをロープの巻き上げ機部分にセットし、エレベーターを最下階から最上階まで

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

1回動かすだけ

 

で、ロープ全長にわたって画像で記録することができるのです。

ロープの巻き上げ機(以下の資料:明電舎)

ロープの巻き上げ機(以下の資料:明電舎)

ロープテスターの全体構成

ロープテスターの全体構成

デジカメの「目の速さ」をうまく利用して、ロープ全体の状況を一気に記録すると、現場での作業時間が減るだけでなく、点検も楽な姿勢・環境の下で落ち着いて行えますね。

また、ロープの径も全長にわたってきめ細かく測ることができるので安心です。

新設だけでなく、既設の各社エレベーターでも使用できます。

この点検システムは、鉄道の架線を走行しながらカメラで撮影し、画像処理によって点検する明電舎の「カテナリーアイ」の技術を応用し、日本オーチス・エレベータと共同開発したものです。

エレベーターのロープはこれまで、磁気探傷方式でチェックする方式が一般的でしたが、カメラで撮影した写真を画像処理するロープテスターは、同社によると業界初だそうです。

明電舎では、撮影した画像をIoT(モノのインターネット)で結び、

 

遠隔監視

 

できるように改良をしていくとのことです。

確かに、デジカメを現場に常駐させておくと、ロープの状況がインターネットでリアルタイムに収集でき、補修などの必要があったときは、すぐに対応できますね。

デジタルカメラは、IoTで現場をデジタル化するための装置として、今後、新しい役割を担うことが増えそうです。

(Visited 1 times, 1 visits today)

Translate »