管理人のイエイリです。
国土交通省が推進する「i-Construction」施策では、3Dで土工などの構造物を表すCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)や、現場を3D計測した点群データをいかに現場と連携させて活用できるかが、生産性向上の大きなポイントになります。
しかし、CIMモデルや点群データというと、発注者とデータをやりとりするため設計データ交換標準などの仕様に基づいて作る「よそ行きのデータ」というイメージもまだまだ強いのではないでしょうか。
そこで、福井コンピュータは、CIMソフト「TREND-CORE Ver.4」や3点群処理システム「TREND-POINT Ver.5」を2017年8月22日に発売するに当たり、ユーザーに対して新しい設計・施工業務の革新を呼びかけています。
ナ、ナ、ナ、ナント、
i-Con、CIMを普段使い
しようという画期的なものなのです。
そのキーポイントとなるのは、これから作ろうとする構造物を表す“バーチャル”なCIMモデルと、既に現物としてある地形や既存構造物を表す“リアル”な3D点群データを読み込んで合体させる機能です。
TREND-CORE Ver.4には、発注図書の線形や縦横断図を元にデータを入力すると、ICT土工や面的出来形管理に使うCIMモデルの作成機能が追加されます。
このCIMモデルに、TREND-POINTから地形などの点群データを読み込むことで、干渉チェックや景観シミュレーションはもちろん、既存地形と盛り土・切り土を高度に「すり付け」することが可能になります。
このほか、CIMモデルから構造物の体積など計算したり、レイヤ間で体積を算出したりする数量算出機能も備えられました。
TREND-CORE Ver.4では、国土交通省の「Land XML1.2に準じた3次元設計データ交換標準(案)」の読み込みに対応するほか、構造物のCIMモデルデータ交換に用いるIFCファイルの入出力にも対応します。
TREND-COREで作成したCIMモデルを、3D形状と属性情報に分けて扱えるようにすることで、CIMモデルの作成や他のソフトでの活用は、さらに効率化できそうですね。
そして、見逃せないのは
バーチャルリアリティー
のデータを出力し、VRゴーグルなどを使って現場を実寸大で体験できるようになることです。
i-Constructionの強みである測量、設計、施工の3D化という強みを、いつもの業務に普段使いすることで、高精度の図面を作り、VRで施工性まで確認しておくことで、手間ひまやコストがかかる現場合わせの作業や手戻りは大幅に減りそうですね。