専門学校のBIM力にビックリ!栃木で学生コンペの上位を独占
2017年11月22日

管理人のイエイリです。

2017年11月20日、栃木・宇都宮で、とちぎ建築プロジェクト2017「第4回マロニエ学生BIM設計コンペティション」(主催:栃木県建築士事務所協会)の公開最終審査と表彰式が行われました。

今回の課題は、大谷石(おおやいし)の地下採掘場だった跡地に建設する「大谷石地下採掘場ビジターセンター」です。展示室やミュージアムショップ、エントランスロビーなど3000m2程度の建物を、10月25日~11月5日の約10日間で設計するのが課題でした。

課題敷地の写真(以下の資料:栃木県建築士事務所協会)

課題敷地の写真(以下の資料:栃木県建築士事務所協会)

課題敷地のBIMモデル

課題敷地のBIMモデル

20171122-image01

今回は71人がエントリーし、13人が予選を勝ち抜きました。そして最優秀賞1人、優秀賞5人の計6人が選ばれたのですが、そのうち5人は

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

麻生建築&デザイン

 

専門学校(福岡市博多区)の学生さんだったのです。

最優秀賞を獲得した「大谷石と共存する建物」(今村颯志さん)

最優秀賞を獲得した「大谷石と共存する建物」(今村颯志さん)

最優秀賞、優秀賞に選ばれた6人の学生さん。左から優秀賞の深浦華さん、同・後藤将也さん、同・高橋広野さん(宇都宮大学)、同・樺浩太さん、同・田邊聡さん、最優秀賞の今村颯志さん。高橋さん以外は全員、麻生建築&デザイン専門学校の学生さんです

最優秀賞、優秀賞に選ばれた6人の学生さん。左から優秀賞の深浦華さん、同・後藤将也さん、同・高橋広野さん(宇都宮大学)、同・樺浩太さん、同・田邊聡さん、最優秀賞の今村颯志さん。高橋さん以外は全員、麻生建築&デザイン専門学校の学生さんです

豪華な顔ぶれの審査員。右から慶應義塾大学教授・IKDS代表の池田靖史氏、東京大学名誉教授・アプルデザインワークショップ代表の大野秀敏氏、オンデザインパートナーズ主宰の西田司氏、とちぎ建設技術センター常務理事の伊藤文之氏、大谷資料館・大久保代表取締役の大久保裕之氏、栃木県建築士事務所協会副会長の田村哲男氏

豪華な顔ぶれの審査員。右から慶應義塾大学教授・IKDS代表の池田靖史氏、東京大学名誉教授・アプルデザインワークショップ代表の大野秀敏氏、オンデザインパートナーズ主宰の西田司氏、とちぎ建設技術センター常務理事の伊藤文之氏、大谷資料館・大久保代表取締役の大久保裕之氏、栃木県建築士事務所協会副会長の田村哲男氏

最優秀賞を獲得した「大谷石と共存する建物」という作品を発表した今村颯志さんは、麻生建築&デザイン専門学校の1年生です。

課題敷地は、大谷石の採掘場跡だけに岩山があちこちにそびえ立っており、高低差もあるので、平らな場所に建物を設計するのとは違った難しさがありました。

しかし、この日、発表された建物はでこぼこのある敷地をうまく利用したり、展示室自体がスパイラル状の斜面で構成されていたりと、プロ顔負けのモデリングを行っていたのが印象的でした。

プレゼンテーションはARCHICAD用のウオークスルーソフト「BIMx」を使って行われ、入り口から大谷石採掘場跡の坑道までの動線を、来場者の視点でリアルに説明しました。

高低差のある敷地を有効に生かした作品「雫で変化する山間建築」も(作者:内田大貴さん)

高低差のある敷地を有効に生かした作品「雫で変化する山間建築」も(作者:内田大貴さん)

プレゼンテーションはARCHICAD用のウオークスルーソフト「BIMx」を使って行われた

プレゼンテーションはARCHICAD用のウオークスルーソフト「BIMx」を使って行われた

この複雑な課題敷地は、i-Constructionでのドローン測量を手がけるベリーコンサルタントが、

 

実際にドローンを飛ばして

 

作った高密度の点群データを、グラフィソフトジャパンのパートナー企業であるU’s FactoryがARCHICADのBIMモデルにしたものです。

ドローンによる測量作業(以下の資料:ベリーコンサルタント)

ドローンによる測量作業(以下の資料:ベリーコンサルタント)

作成された点群データ

作成された点群データ

このコンペは、比較的、初心者が参加しやすいものですが、今回の入賞作を見て専門学校生のBIM活用レベルの高さには驚かされました。

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