管理人のイエイリです。
「空から、次の産業革命を起こす」をモットーとするドローン界のベンチャー企業、テラドローン(本社:東京都渋谷区)が、ドローン(無人機)を使った屋根点検事業への進出を加速しています。
同社は2018年9月、スマホアプリで屋根を選択し、フライトボタンを押すだけで住宅などの屋根を簡単に撮影し、点群データやDXFデータを作成できる屋根点検専用アプリ「Terra Roofer」の提供を開始しました。
その後、同11月には瓦積算システムを開発・販売するヤナイ・ソフトウエアー(本社:山口県柳井市)と業務提携し、Terra Rooferで作成したDXFデータを瓦積算システム「Mr.瓦プロ2000」に取り込んで
ナ、ナ、ナ、ナント、
屋根積算図面を自動生成
できるようにしたのです。
この提携により、屋根点検と点検後の図面化作業は大幅に自動化され、屋根点検業界に“革命”がもたらされました。
この提携から1カ月ほどの2019年1月7日、テラドローンは
さらに2つの業務提携
を発表したのです。
その一つは、火災保険の申請をサポートする「ほけん申請の窓口」を運営する一般社団法人 日本住宅保全協会(本社:東京都渋谷区)との業務提携です。
この提携により、日本住宅保全協会の加盟店約160社に対してTerra Rooferの特別プランを提供し、同アプリを使った屋根点検を行った後、火災保険を適切に申請するためのサポートを日本住宅保全協会が行えるようになります。
もう一つは、ドローン・フロンティア(本社:東京都足立区)との業務提携です。同社は年間200軒以上の屋根や外壁の撮影・点検を行っているほか、実務特化型ドローンスクール「アジアドローンカレッジ」の運営や、行政や企業向けにドローンの導入・運用のコンサルティングも手がけています。
今回の提携では、協会の加盟店に対してドローン操作の講習をサポートします。
これらの業務提携の結果、協会の加盟店は、ドローンを安全に利用しながら、屋根点検を簡単に行い、火災保険の申請に必要な情報を収集するというワンストップサービスを受けられるようになるのです。
ドローンによる屋根点検事業への参入が、ぐっと楽になりそうですね。テラドローンが相次ぐ異業種間の業務提携によって、事業を急ピッチで拡大していく姿は、さすが国際的ベンチャーのスピード感と感心しました。