「BIM LABOが選ぶワークステーションとは」を公開
2013年4月1日

ThinkStation完全検証 ~関西発、BIMのエキスパート集団 BIM LABOが選ぶワークステーションとは

関西発、有志によるBIM普及活動

BIM LABOメンバー、河野誠一氏

BIM LABOメンバー、河野誠一氏

関西で建築設計などを行う有志が結集、2011年5月に結成されたBIMのエキスパート集団がBIM LABOだ。

メンバーのひとり、河野誠一氏は設立の経緯を「BIMの可能性を考えたとき、個人レベルでなかなか拡大せず、一人では大きな案件にも対応できない上、技術向上にも限度がある。もっと大きなうねりを作りたいと考えたことが発足に至るきっかけ」と話す。

当時、関西では「BIMとはなんぞや?」というところから説明を始める必要があるほど知名度が低く、これまで、BIM普及セミナーの開催や、イベントへの参加、BIMソフトウェアのガイドライン作成など行ってきた。2012年秋に主催したイベント「大収穫祭-秋の人(あきのじん)-」(先進三次元研究会と共催)では、全国から169名が参加、BIMに携わる人たちの発表の場を作り、BIMに携わる人と人との交流も進めている。

BIM LABOは大阪市北区のクリエイターを応援するコーディネート施設、メビック扇町の中にある

BIM LABOは大阪市北区のクリエイターを応援するコーディネート施設、メビック扇町の中にある

BIM LABOは大阪市北区のクリエイターを応援する
コーディネート施設、メビック扇町の中にある

BIM LABOのメンバーはそれぞれにオフィスを持ち、BIMを使った建築設計や、専門学校でBIMを使った建築設計の講義を行ったり、ソフトウェアの開発等を普段の業務として行っている。業務としてBIMを使いこなしているため、BIMのソフトウェアメーカーやPCメーカーとは違った一面から、現場の実情を理解しながらBIMの普及を後押しできるメンバーたちだ。

 

 

この春から本気でビジネスへ

LODの説明をする鈴木裕二氏

LODの説明をする鈴木裕二氏

BIM LABOの活動もまる2年を迎えようという2013年の春、これまでの活動の成果もあり、BIM LABOへ設計の依頼も集まりはじめている。3Dを活かした設計や、短い納期で効率的な設計が要求されるものとなり、いずれもBIMでなければならないような依頼ばかり。今後もBIMでの設計依頼が続くと予想されるほど営業した限りでの感触も良好という。

また、メンバーで、自らもCADアプリケーションaddCadの開発を手がける鈴木裕二氏はBIMでの設計依頼を受けるにあたって“LOD”(Level Of Development)という尺度を打ち出している。BIMモデルの詳細さを表す尺度となり、LOD 100は壁まで、LOD 200は構造までの基本設計、LOD 300は実施設計・確認申請図までといった基準となる。BIMで設計を進める際、作り込む基準を設けて共有することで、作業範囲を明確にできる。これはBIM LABOがニューヨーク市の「BIM Guidelines」をベースに日本の実情に合わせて作成したものだ。

作業範囲が明確になることで、BIMによる設計の依頼が受託しやすくなるとともに、設計料の見積も算出しやすくなり、設計者が赤字になることを防ぐ狙いもある。設計料は非公開だが、この尺度と設計料をいくつかの設計事務所等に示した範囲では、妥当な金額であるという評価を受けているそうだ。

 

続きは、レノボ・ジャパンのウェブサイトで。

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