Revitと積算ソフト「ヘリオス」次期バージョンがデータ連携
2015年10月9日

BIM アプリケーション Revit を使用した 数量積算と見積もり作成がより効率的に

日積サーベイ「ヘリオス」次期バージョンでデータの直接連携が実現へ

オートデスク株式会社が提供する BIM アプリケーション「Autodesk® Revit® 2015」で作成される BIM データについて、建築数量積算・見積書作成システム「NCS/HEΛIOΣ(以下略称:ヘリオス)」の次期バージョン V11.0(*)では、積算に必要な情報だけが選択されて取り込まれるようになる予定です。これにより、数量積算と見積もり作成にかかる時間が短縮し、業務効率の向上を支援します。 *株式会社日積サーベイから本年 12 月中旬に発売予定

Revit とヘリオスで行う建築物の数量積算と見積もり作成においては、IFC 方式と呼ばれる中間ファイルを介した方法で行われ、データの受け渡しに長い時間がかかる場合があります。これに対して Revit 2015 とヘリオス次期バージョンの組み合わせで行うと、積算に必要な情報だけが直接受け渡しされるため、これまでよりも短い時間で作業が完了します。日積サーベイが機能開発段階で行ったテストでは、その時間が 1/10 にまで短縮されたケースがありました。

Revit(左)からヘリオス次期バージョン(右)に BIM データを取り込んだ際の画面の例

この他日積サーベイは、次期以降のバージョンで、建具の附合物、階段、雑物などの情報を Revit の BIM データから直接受ける機能を開発する予定です。

効率的なデータ連携をめざす「Integrated BIM」を推進

BIM のデータ連携では、「IFC」という中間ファイルを介したオープンなデータ交換が一般的ですが、特定業務に限ったデータ連携は、その業務に必要な情報だけに絞りこんでデータ交換を行うことが効率的です。今回の日積サーベイは Revit の API(アプリケーション プログラム インターフェイス)を使用してアプリケーションを開発し、Revit の BIM データから必要な情報だけを取り出してヘリオスに直接取り込めるようにしました。これにより、「IFC」を使用した場合と比較して少ないデータ量で迅速に業務を行うことが可能になりました。オートデスクは、今後もさまざまな企業と技術協力を行ってワークフロー連携を進め、建築設計生産から維持管理までの業務連携を進める「Integrated BIM」をさらに推進していきます。

https://www.facebook.com/RevitJapan

参考

建築数量積算・見積書作成システム「NCS/HEΛIOΣ(ヘリオス)」

システム名称 商品名称 希望小売価格(税抜)
Professional Edition type tS (スタンドアロン版) 構造積算セット 1,100,000 円~
仕上積算セット 750,000 円~

BIM アプリケーション 「Autodesk Revit」

名称 希望小売価格(税抜)
Autodesk Revit Architecture(永久ライセンス版) 805,000 円
Building Design Suite Premium (Revit を含むパッケージ製品、永久ライセンス版) 1,045,000 円

「The Future Of Making Things」 ~創造の未来~ について

近年、新しい技術を利用した製造や建設、消費者の購買行動の変化、イノベーティブな製品を生むコラボレーション環境などが組み合わさって、何かを作る方法が全く新しい方向に転換しています。これにより、世界の産業構造は著しい変化に直面しています。こうした変化に率先して対応するために、当社は「The Future Of Making Things」~ものづくりの未来~ という考え方のもと、最新技術を取り入れた幅広いアプリケーションとサービスを提供しています。お客様がこうした市場環境の変化にも対応できるように、当社は将来必要になるデザインとワークフローを業界の先頭に立って提案していきます。

以上

詳しくは、オートデスクのウェブサイトで。

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