「Revit」を使用した数量積算と見積もり作成がより効率的に
2016年2月29日

オートデスク株式会社の BIM アプリケーション「Autodesk® Revit® 2015」で作成される BIM データを、建築数量積算・見積書作成システム「NCS/HEΛIOΣ(以下略称:ヘリオス) V11.0」に直接取り込むことができるアドインアプリ「Helios Link 2015」がこのほど 株式会社日積サーベイで開発され、オートデスクのアプリ提供サイト「Autodesk App Store」で無料で提供開始されました。このアドインアプリをRevit 2015 で使用することにより、数量積算と見積もり作成にかかる時間が短縮し、業務効率の向上が期待できます

Helios Link 2015提供サイト URL:http://autode.sk/1R5omSW

従 来、ヘリオスと Revit で行う数量積算と見積もり作成は、「IFC」と呼ばれる中間ファイルを介した方法で行われます。IFC ファイルには全ての設計情報が含まれていますので、データ変換に長い時間がかかります。また、データ変換の際に、一部のデータが欠落してしまい、変換作業 を何度もやり直さなければならない場合があります。これに対して Helios Link 2015 を使用すると、必要な情報のみを抽出することが可能になり、1 回のデータ変換で済みますので、データ欠落を最小限に抑えられます。これらにより変換スピードが短縮され、部署間の円滑な業務連携に寄与します。日積サー ベイが機能開発段階で行ったテストでは、データ変換にかかる時間が 1/10 にまで短縮されました。

オートデスクは、このようにさまざまな企業と技術協力して、データや業務ワークフロー連携で業務効率を向上させる「Integrated BIM」をさらに推進していきます。

Revit 2015(左)からヘリオス 11(右)にBIMデータを取り込んだ際の画面の例

Revit 2015 からヘリオス 11 に直接取り込むことができるオブジェクト

「柱」「梁(構造フレーム)」「壁」「床」「独立基礎」「部屋」「ドア」「窓」 「プロジェクト名(物件名)」「レベル(階)」「通芯(通り芯)」 仕上げ情報(最大 6 層分まで):「床」「巾木」「壁」「天井」「廻縁」

効率的なデータ連携をめざす「Integrated BIM」を推進

BIM のデータ連携では、IFC 中間ファイルを介したオープンなデータ交換が一般的ですが、特定業務に限ったデータ連携は、その業務に必要な情報だけに絞りこんでデータ交換を行う方が効 率的です。今回、日積サーベイは Revit の API(アプリケーション プログラム インターフェイス)を使用してアプリケーションを開発し、Revit の BIM データから必要な情報だけを取り出してヘリオスに直接取り込めるようにしました。これにより、IFC を使用した場合と比較して少ないデータ量で迅速に業務を行うことが可能になりました。オートデスクは、今後もさまざまな企業と技術協力を行ってワークフ ロー連携を進め、建築設計生産から維持管理までの業務連携を進める「Integrated BIM」をさらに推進していきます。

https://www.facebook.com/RevitJapan

詳しくは、オートデスクのウェブサイトで。

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