WindPrfectV5、報告書自動作成機能の5つのポイント
2017年9月22日

【WindPrfectV5の報告書自動作成機能について】

WindPerfectの新バージョンV5に報告書自動作成機能が実装されました。報告書を自動的に作ろうと言うのは昔からあった考えですが、従来Word,Excelの VBA(Visual Basic for Applications)として作成され、VBでプログラミングして初めて使える代物でした。

とても一般の技術者が習得出来るものではなく、選ばれた者だけのアプリケーションと言えました。

弊社WindPrfectV5の報告書自動作成機能のポイントは以下の5つです。

(2017年9月現在)

報告書自動作成機能

・4つのカテゴリ(風関連解析・空調解析・自然換気解析・ヒートアイランド解析)毎に報告書が自動作成される。

・解析目的などは内蔵のひな形文章を修正して使用。 その後ボタンを押せばWordファイルを自動生成。

・解析条件等はGenesysに読み込まれた入力データより数値を拾って記載。

・モデル図・結果図は、あらかじめ設定しておいた図画ないしは自動で画像を取得し、図版・キャブション(脚注)とともに表示。

・考察は今のところは自分で書いてください。

元々入力データの中に、解析モデルの情報や各種境界条件・初期値などの細々した数値はあるので、それらを独自のノウハウに基づいて文章とともに貼り付けていけば、そのまま報告書になるだろうと言う発想です(添付図参照)。

報告書はある意味、技術者の命と言えます。 真似のできないような秀逸な報告書はもちろん容易には作れませんが、取り敢えず可もなく不可もないような平均的なものなら作れるのではと考えました。

特に弊社で行っている建築熱流体の解析シミュレーションは、カテゴリ毎にある決まった形式で構成されています。 それを踏襲していけば、後は解析担当者が自分の視点で報告書をアレンジし考察を加えれば、言い方は悪いですが誰でもあるレベルの報告書を作れます。

この機能は建築CFD解析作業の大幅な省力化をもたらします。 報告書をまとめる作業の大半が自動化され、たった数10秒でひな形のWordファイルが出力されます。

Wordファイルが自動的に開いて報告書の各ページが迅速に文章や図で次々に埋められていく様子は非常に不思議な感じがし、どなたでも見れば驚かれます。 解析条件や結果ファイルを差し替えれば、また別の報告書を同様に手間なく出力出来ます。

VBAで必要であった煩わしいプログラミングは一切必要ありません。 正直、まず私どもが自分で使いたいので、リリースを1年遅らせようかと思ったほどです。

実はこの機能を作ってみると、VBA以外の方法でWordファイルを出力するソフトがほとんど無いのに気が付きました。 この機能はそれだけユニークな機能と言えます。

前回ご紹介したVR(Virtual Reality)機能は派手ですごい機能と思います。

しかしながらこの報告書自動作成機能は、地味ですがすごい機能と思います。

今回のバージョンアップでこの2つの機能を皆様に提供出来るのは大きな喜びです。

本機能の詳細な説明とデモは、2017年10月のユーザ会でご覧になれます。

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