コラム “設計・施工で13%~21%、維持管理で10%~17%の年間コストを削減” 公開

2018年5月22日

BIMで建築が夢をみる

#34 EUからの提言「設計・施工フェーズでは13%~21%、維持管理フェーズでは10%~17%の年間コストを削減できるでしょう」

日本建設情報総合センター(JACIC)は、BIM/CIMに関する情報交換のため16年にUK BIM Task GroupとMoU(Memorandum of Understanding:基本合意書)を締結、「Handbook for the introduction of Building Information Modeling by the European Public Sector(欧州公共事業によるBIM導入の手引き)」の提供を受けていましたが、このたび日本語版を公開しました。
ここでは我が国のBIMの将来像もうかがえる知見も数多く見られますので、読者各位にも一読されるのをお勧めしています。

参照:欧州公共事業によるBIM導入の手引き

この手引書は、EU21カ国の公共事業を司る組織の協力を受け、欧州委員会の共同出資によって運営されるBIM Task Groupが制作したもので全84ページから構成されています。

序文では…

過去の建設事業における生産性の向上は必ずしも大きなものではありませんでした。しかしながら、ここにきて建設業界にも他の産業部門と同様に「デジタル革命」の波が押し寄せています。BIMは、コスト削減、生産性・運用効率・インフラストラクチャーの品質の向上、より優れた環境性能を実現する戦略的ツールとして、価値連鎖のさまざまな段階での導入が急速に増加しています。
未来は今現実のものになりつつあり、私たちは欧州全体における共通アプローチの構築を進める時期に差し掛かっていると言って良いでしょう。

と宣言し、巻末では

2025年までに、本格的なデジタル化により、設計・施工フェーズでは13%~21%、維持管理フェーズでは10%~17%の年間コストを削減できるでしょう。
(BCG :The Boston Consulting Group ,Digital in Engineering and Construction:The Transformative Power of Building Information Modeling”,2016)

と結論づけています。

特に第3章「アクションのための提言」では、戦略的提言から始まり協業体制の確立、実装レベルにおける推奨事項まで、より具体的な提言がなされています。中でも行政におけるリーダーシップ確立の項目で、実例としてケーススタディーが明示されています。
英国のケースです。「英国政府のConstruction Strategy 2011とBIM Programme」では、英国政府の「Construction Strategy 2011」の一環として策定されたBIM戦略が政府部門によって調達されるすべての建設資産に対し、16年までに「BIM」の利用を義務化しており、英国ではこれを「BIM Level 2」と定義しています。
その後に、この義務付けが「Construction 2025」及び「Construction Strategy 2016–2020」において閣議決定により補強されたことを明らかにしています。

詳しくは、GLOOBEのウェブサイトで。