自律動作マシンのための AI、Isaac SDK をリリース

2019年5月12日

 

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ロボティクス革命が、ようやく本格化し始めました。

さまざまな業界がロボティクスの開発と導入に動き出す中、このたび NVIDIA は、ロボティクス アプリケーションの構築プラットフォームである「Isaac」の拡張を発表しました。

GPU テクノロジ カンファレンスでは、NVIDIA 創業者兼 CEO のジェンスン フアンによって、ライブラリ、ドライバー、API、各種ツールを集約した新しいソフトウェア開発キット「Isaac SDK」が発表されました。この SDK を使用すれば、次世代のロボットに AI を組み込み、簡単に認識、移動、操作などの機能を追加できるため、メーカー、研究者、スタートアップ、開発者の負担が大幅に軽減されます。

この SDK では、ロボットのアーキテクチャ内でデータの通信や転送を管理するフレームワークを利用できるほか、センサーの追加、センサー データの管理、リアルタイムのアクチュエータ制御などを簡単に実行できるようになります。

また、仮想世界で自律動作マシンの開発、テスト、トレーニングを行うためのシミュレーション環境「Isaac Sim」も含まれており、このシミュレーション環境でトレーニングしたアルゴリズムをエッジ デバイス用 AI コンピューティング プラットフォームの NVIDIA Jetson に展開することで、ロボットに命が吹き込まれます。

カンファレンスでは、Isaac SDK をベースに設計された初のリファレンス ロボット「Carter」も披露されました。障害物を避けながら物を運ぶことができるこのデリバリ ロボットは、GTC 展示ホールの NVIDIA のブースにて展示されました。

Isaac Sim でトレーニングがシンプルに

ロボティクス分野の可能性は無限に広がっています。しかし、物理的にロボットのトレーニングやテストを実施するとなると、膨大なコストや時間がかかり、場合によっては危険を伴うこともあります。

Isaac Lab から進化した Isaac Sim なら、Isaac SDK で開発した自律動作マシンを綿密でリアルなシナリオに沿ってトレーニング、テストすることができます。再現度の高いシミュレーションや高度なリアルタイム レンダリングを、各種開発ツールを使用して実施できます。

Isaac Sim は Isaac SDK のツールやフレームワークと緊密に連携しており、データやアルゴリズムを実際のロボットとの間でシームレスに転送できるため、ロボット開発のスピードが飛躍的に上がります。

これまで数か月かかっていたエンジニアリングとテストを数分で完了できるようになります。シミュレーションが終われば、後はトレーニング済みのシステム (頭脳) を実際のロボットに転送するだけです。

NVIDIA Jetson – 自律動作マシンのための AI

Isaac SDK や Isaac Sim に Jetson を組み合わせれば、NVIDIA Isaac プラットフォームは、製造、物流、配送、農業、サービス、建設、点検といったさまざまな分野向けのロボットの開発や導入に最適な環境になります。

提供状況

開発者向けの Isaac SDK の早期利用プログラムをご用意しています。ぜひ http://nvda.ws/2IHpIoq からご登録ください。

Carter のオープンソース設計は、年内に GitHub で公開予定です。

詳しくは、NVIDIAのウェブサイトで。