管理人のイエイリです。
2019年も、気が付けば残すところ4日。今日で仕事納めという方も多いでしょう。
当ブログでも、今年は毎日、驚くようなニュースがあちこちから飛び込んできて、建設IT界は大きく動いていることを実感しました。
では、2019年に掲載した「建設ITブログ」の記事で、今年、最もアクセスが多かった記事、ベスト10を紹介しましょう。
まず、栄えある第1位に輝いたのは、あのダイワハウス工業が、
ナ、ナ、ナ、ナント、
2020年から完全BIM化
に踏み切ることを発表したという記事だったのです。(建設ITブログの記事はこちら)
2019年は、”日本のBIM元年”と言われた2009周年の区切りとなる年でした。BIMが普及したとはいえ、まだまだ従来の2DCADを武器に仕事をしている建築設計事務所や建設会社が多い中、大手企業の大和ハウスが完全BIM化の方向に舵を切ったことは、業界に大きな衝撃を与えました。
「BIM移行計画」について説明する大和ハウス工業 技術本部 BIM推進部次長の伊藤久晴氏(写真:家入龍太)
2位から10位までの記事は、下記の表をご覧ください。
順位 | 掲載日 | タイトル |
第1位 | 2019年3月22日 | 2020年に設計を完全BIM化!世界も注目する大和ハウスのBIM戦略 |
第2位 | 2019年7月3日 | 大成建設のBIMノウハウを集大成!Revit対応パッケージ「BooT.one」が登場 |
第3位 | 2019年2月27日 | クレーン作業をIoT化!前田建設が4Dシミュレーション通りに鉄骨を自動組み立て |
第4位 | 2019年4月18日 | 来たれ建設スタートアップ!安藤ハザマが人、モノ、金、チャンスを提供 |
第5位 | 2019年8月8日 | BIMが20回も登場!「鹿島統合報告書2019」に見る近未来の建設業 |
第6位 | 2019年3月25日 | 360度パノラマ写真で寸法計測!大成建設が現地調査時間を5分の1まで短縮 |
第7位 | 2019年8月30日 | 【動画付き】新工法で世界をリード!大林組が3Dプリンターで曲面ベンチを建設 |
第8位 | 2019年5月31日 | 日本をデジタルツイン化!国交省が“バーチャル・ジャパン”を構築へ |
第9位 | 2019年7月4日 | 現場にクレーンを表示!ブーム角と吊り上げ荷重もわかる戸田建設の「現場AR」 |
第10位 | 2019年4月17日 | 再建の重要資料に!ノートルダム大聖堂の点群データが計測されていた |
10位までにランクインした記事を見ると、建設用3DプリンターやIoT(モノのインターネット)、デジタルツイン、建設界のスタートアップなど、今年を象徴するような記事タイトルが見受けられます。
中でも、今年4月に発生したフランス・パリのノートルダム大聖堂の火災は、世界に大きな衝撃を与えましたが、
高精度の3D点群データ
が残っていたということが明らかになり(10位の記事を参照)、今後の復旧に勇気を与えました。
ライカ・ジオシステムズが計測したノートルダム大聖堂の点群データ(以下の資料:Leica Geosystems ADのYouTube映像より)
その後、日本でも10月31日に沖縄の首里城が大火災に見舞われるという事故が発生しました。ネット上ではすかさず、首里城の写真からフォトグラメトリーという技術で首里城の3Dモデルを復原するプロジェクトが立ち上がり、ほぼ完成したことが報告されています。
建設ITの活用は、これから労働人口が数十年にわたって減少し続ける日本の建設業界を生き残らせるだけでなく、一般社会にとっても文化財の保存などに役立ち始めています。
来年はどのようなニュースが、当ブログをにぎわすのでしょうか。楽しみですね。
今年も建設ITブログや建設ITワールドの記事をご愛読いただき、ありがとうございました。本日をもって、今年の更新を終了させていただき、2020年は1月6日から再開します。皆様、よいお年をお迎えください。