BIMをカンタンにMR化!ホロラボの「mixpace」がiPadに対応

2019年12月4日

管理人のイエイリです。

ここ数年、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)モデルなどを実際の現場上で実寸大・立体視できるMR(拡張現実)デバイス「Microsoft
HoloLens」の活用に注目が集まっています。先日は新モデル「HoloLens2」も発売され、ますます盛り上がっています。

SB C&Sとホロラボが展開する「mixpace」は、BIMモデルを手軽にHoloLensで見られるようにするソリューションの1つです。

BIMモデルをMRデータ化してHoloLensで見ているところ(特記以外の写真:家入龍太)

BIMモデルをMRデータ化してHoloLensで見ているところ(特記以外の写真:家入龍太)

HoloLensを通して見た風景。実際の樹木とBIMモデルが同スケールで見える(資料:SB C&S)

HoloLensを通して見た風景。実際の樹木とBIMモデルが同スケールで見える(資料:SB C&S)

ところが、HoloLensは既に生産が終了し、HoloLens2も発売直後でなかなか手に入れることは難しいのが現状です。

そこで両者は、mixpaceを

ナ、ナ、ナ、ナント、

iPadでも使える

ようにバージョンアップしたのです。(SB C&Sとホロラボのプレスリリースはこちら

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mixpaceによるMRデータ化の流れ(資料:SB C&S、ホロラボ)

mixpaceによるMRデータ化の流れ(資料:SB C&S、ホロラボ)

 

mixpaceのiPad版発売について記者会見するホロラボ代表取締役CEOの中村薫氏

mixpaceのiPad版発売について記者会見するホロラボ代表取締役CEOの中村薫氏

 

この新バージョンは2019年12月3日に発売され、東京・六本木で両社による記者会見や体験会が行われました。

HoloLensの代わりに、iPadにMR化されたデータを読み込むと、iPadのカメラで撮影された実際の風景上にBIMモデルを重ねて表示できます。

BIMモデルはいろいろな縮尺で表示できるので、実寸大で建物のスケール感を確認したり、建築模型のように全体を表示して工程や建機とのクリアランスを検討したりと、いろいろな目的に使えます。

iPadはすでに多くの台数がいろいろな現場で使われていますので、今回の新バージョン発売によって現場でのMR活用が一気に増えそうですね。

BIMモデルをmixpaceでMRデータ化したものをiPadで見た画面(資料:SB C&S、ホロラボ)

BIMモデルをmixpaceでMRデータ化したものをiPadで見た画面(資料:SB C&S、ホロラボ)

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iPadを両手で持ったままBIMモデルなどを、現場の映像と一体表示させるため、

親指で操作できるメニュー

をiPad用に新たに開発しました。

iPadを両手で持ちながら3Dモデルを操作するため、親指によるコマンド操作を採り入れた

iPadを両手で持ちながら3Dモデルを操作するため、親指によるコマンド操作を採り入れた

mixpaceの体験版は、このQRコードからアクセスできます

mixpaceの体験版は、このQRコードからアクセスできます

BIMモデルをHoloLensで見るための建設業向けソフトは、mixpaceのほか小柳建設が開発した「HoloStruction」や、インフォマティクスが開発した「GyroEye Holo」などがあります。

BIMモデルをHoloLensで見るという点では各社とも共通していますが、それぞれ目指す使い方などが違っているのが面白いところです。

小柳建設のHoloStructionは、複数の人が同時にHoloLensを使って構造物や現場について検討や合意形成、遠隔会議を行うといったコミュニケーションや「移動のムダ」削減のツールとしての使い方を追究しています。

一方、インフォマティクスは、HoloLensをトータルステーションなどと連携させて墨出しや出来形管理を行うなど、「ミリ単位の精度」を追究しています。

2019年11月28日に東京・表参道で行われた小柳建設のHoloStructionイベントでHoloLensを体験する来場者たち

2019年11月28日に東京・表参道で行われた小柳建設のHoloStructionイベントでHoloLensを体験する来場者たち

測量機とHoloLensを連動させてミリ単位の精度を目指すインフォマティクス

測量機とHoloLensを連動させてミリ単位の精度を目指すインフォマティクス

では、SB C&Sとホロラボは何を目指しているかというと、BIMモデルを「カンタンに」「スピーディーに」「手軽に」MR化して、現場で見ることに徹しているようです。

それぞれ、目指すところが違うということもあってかライバルと言うよりも、建設業でのHoloLens活用を広げる仲間同士という感じで、お互いのイベントや実証実験に参加するなどの相互交流も活発に行われています。

 
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