ホームの天井裏を“手のひら”ドローンで点検!Osaka Metroがイノベーション

2020年2月7日

管理人のイエイリです。

地下鉄駅のホームの天井裏には、電線や配管などが通っており、天井板を吊り下げる部材なども密集しています。さらに東日本大震災以降は、天井板の横揺れを防ぐために斜材も取り付けられるようになりました。

 

電車の屋根とすれすれに設けられた地下鉄駅の天井板(写真:Osaka Metro)

電車の屋根とすれすれに設けられた地下鉄駅の天井板(写真:Osaka Metro)

 

天井板の裏側には、電線や配管、吊り下げ部材などが密集している(写真:アイ・ロボティクス)

天井板の裏側には、電線や配管、吊り下げ部材などが密集している(写真:アイ・ロボティクス)

こんな空間を点検するとき、これまでは天井に上るための足場を設置したり、天井仕上げ材を撤去したりする必要がありました。

そこでOsaka Metroアイ・ロボティクス(本社:東京都新宿区)と共同で、天井裏の構造物点検に新しい手法を導入しました。

天井板に取り付けられた点検口から、

ナ、ナ、ナ、ナント、

手のひらサイズのドローン

を“潜入”させ、天井裏を飛行させながら360度動画を記録するという画期的な方法なのです。(Osaka Metroのプレスリリースはこちら、アイ・ロボティクスのプレスリリースはこちら

点検に使用するドローンはこれくらい小さい(写真:家入龍太)

点検に使用するドローンはこれくらい小さい(写真:家入龍太)

天井の点検口からドローンが“潜入”する瞬間(写真:Osaka Metro)

天井の点検口からドローンが“潜入”する瞬間(写真:Osaka Metro)

“潜入”の瞬間をとらえたドローン搭載のカメラ(写真:アイ・ロボティクス)

“潜入”の瞬間をとらえたドローン搭載のカメラ(写真:アイ・ロボティクス)

このドローンは「マイクロドローン」と呼ばれるもので、幅は約10cm、重さは100gほどしかありません。

しかし、この小さな機体には、360度全天球カメラや4Kカメラ、4方向LEDライトといった本格的な機材が搭載可能です。

天井裏に密集する設備や部材を避けて飛行しながら、周囲の全天全周を動画でくまなく撮影できるので、後から動画を見ながら、いろいろな方向を入念にチェックすることができます。

 

動画はドローンの全天全周をくまなく撮影できるので、あとから真上の配管やコンクリート躯体の状態なども確認できる(写真:アイ・ロボティクス)

動画はドローンの全天全周をくまなく撮影できるので、あとから真上の配管やコンクリート躯体の状態なども確認できる(写真:アイ・ロボティクス)

 

ドローンに360度全天球カメラを取り付けたイメージ。写真は2019年に開催されたイベントに参考出展されたもの(写真:家入龍太)

ドローンに360度全天球カメラを取り付けたイメージ。写真は2019年に開催されたイベントに参考出展されたもの(写真:家入龍太)

ドローンのパイロットは機体を見ながら操縦するのは、ほぼ不可能なので、

VRゴーグルを着用

し、ドローンから送られてくる映像を見ながら操縦します。

VRゴーグルを着用してドローンを操縦するイメージ(写真:家入龍太)

VRゴーグルを着用してドローンを操縦するイメージ(写真:家入龍太)

このマイクロドローンを使うことで点検の工期は1カ月以上かかっていたのがわずか1日になり、作業範囲や検査記録のデータも充実するほか、コストも約50~90%低減されるとのことです。もちろん、安全性もぐっと高まりそうですね。

まさに天井裏点検のイノベーションと言っても過言ではありません。

点検のビフォー・アフター

点検のビフォー・アフター

実際にどんな感じでマイクロドローンが天井裏を飛行し、撮影するのかを知りたい方は、下記の動画をご覧ください。

 
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