【動画付き】世界の3Dプリント建設技術最前線!国際派ジャーナリストがレポート

2020年4月17日

管理人のイエイリです。

新型コロナウイルスの感染防止策のため、世界をまたにかけて取材活動を行う国際派ジャーナリストは大きな制約を受けていおり、ジャレット・グロス(Jarett
Gross)氏もその一人です。

3D Printed Construction Journal」というウェブサイトを主催するグロス氏は、世界各地の建設用3Dプリンターの活用現場を取材するための旅行計画を立てていましたが、新型コロナの影響で断念せざるを得なくなりました。

建設用3Dプリンターの取材を専門とするジャーナリスト、ジャレット・グロス氏(以下の写真、資料:YouTube動画「The 30 Companies Pioneering 3D Printed Houses & Automated Construction」より)

建設用3Dプリンターの取材を専門とするジャーナリスト、ジャレット・グロス氏(以下の写真、資料:YouTube動画「The 30 Companies Pioneering 3D Printed Houses & Automated Construction」より)

そこでグロス氏は、新型コロナに負けずと貴重な情報を2020年4月7日、動画投稿サイト「YouTube」に公開しました。

彼がこれまでたずねたり、調査したりしていた情報から

ナ、ナ、ナ、ナント、

3Dプリント建設会社30社

の特徴を11分弱でまとめた「The 30 Companies Pioneering 3D Printed Houses & Automated Construction」という動画なのです。

●動画に収録されている世界の3Dプリント建設会社
Apis Cor、Wasp 3D、Cobod、Constructions 3D、Icon Build、Contour Crafting、Mudbots、Rohaco、Vertico、Passivedom、CERAMBOT、Koala3D、Houseofdus、Sika、Branch Technology、Cybe、Hyperion、Twente Additive Manufacting、Sq3d、Winsun、Betabram、Dshape、Mx3d、Xtree、ESA/Foster&Partners、Total Kustom、BatiPrint、MOBBOT、Fastbrick Robotics、Atena (ソフト)

その動画から、興味深い事例をいくつか紹介しましょう。

まずは、当ブログの記事でも取り上げたロシア発祥の企業「エーピス・コー(Apis Cor)」です。現在は米国に拠点を移しており、旋回クレーンタイプの運搬式3Dプリンターで、本格的な2階建ての建物を建設しました。

その現場の様子などが紹介されています。

Apis Corの3Dプリンターによって建設中の2階建て建物

Apis Corの3Dプリンターによって建設中の2階建て建物

パティ・プリント(BatiPrint)は、発泡スチロール状の材料を使って「打ち込み型枠」を作り、その内側にコンクリートを打設する方法で壁など作っています。造形が早いのが特徴ですね。

造形後、型枠はコンクリート壁の断熱材として使えるのかもしれません。

発泡スチロール状の打ち込み型枠を造形中の3Dプリンター

発泡スチロール状の打ち込み型枠を造形中の3Dプリンター

3Dプリンターによる建設で、ネックとなっていたのは建物の角にどうしてもアールがついてしまうことでした。ところがベットアブラム(BetAbram)は、ノズルを工夫することにより、壁の角を直角に造形できる技術を持っています。

建物の角を直角に造形する3Dプリンター

建物の角を直角に造形する3Dプリンター

空中に樹脂製の材料でトラス構造を造形するのは、ブランチ・テクノロジー(BranchTechnology)の3Dプリンターです。公園などに設置するオブジェなどを制作しています。

空中に樹脂製の材料で線状構造物を造形する3Dプリンター

空中に樹脂製の材料で線状構造物を造形する3Dプリンター

このほかESAとフォスター・パートナーズが開発した月面用3Dプリンター車や、廃プラスチックを使って家を造形するハウスオブダス(Houseofdus)、3Dプリンターでプレキャストマンホールを製作するメボット(MEBOT)もあります。

さらには6軸の3Dプリンターで斜面を造形するロハコ(Rohaco)、橋を造形するトゥエンテ・アディティブ・マニファクチュアリング(Twente Additive Manufacturing)、土や粘土で造形するイタリアのワスプ3D(Wasp 3D)など、珍しい3Dプリント建設技術が目白押しです。

ESAとフォスター・パートナーズが開発した月面用3Dプリンター車

ESAとフォスター・パートナーズが開発した月面用3Dプリンター車

20200417-image08

3Dプリンターで製作したプレキャストマンホールの設置作業

3Dプリンターで製作したプレキャストマンホールの設置作業

斜面を造形する6軸3Dプリンター

斜面を造形する6軸3Dプリンター

橋を造形する3Dプリンター

橋を造形する3Dプリンター

人物の頭部のオブジェクトを造形中の3Dプリンター

人物の頭部のオブジェクトを造形中の3Dプリンター

そして、注目したいのは2台のロボットを使って

窓枠の周囲に壁を自動造形

するエクストリー(XtreeE)の技術です。

2台のロボットを使い、窓枠の周囲に壁を自動造形する3Dプリンター

2台のロボットを使い、窓枠の周囲に壁を自動造形する3Dプリンター

これまでの3Dプリンターの弱点は、窓やドアなどの開口部の造形でした。何もない開口部の上に材料を積んでいくため、自動造形を一時ストップして人間が木材などで開口部の上に「橋」を架けてから造形を再開するという方式が一般できだったのです。

この方式で、開口部の造形が自動化されたことは、3Dプリント建設界の“イノベーション”と言えそうです。

動画の解説は英語ですが、映像を見ているだけでも世界の3Dプリント建設技術の最新動向を知ることができます。

テレワークの合間などにぜひ、ご覧ください。

 
 ←記事に対するご意見、ご感想をどうぞ!


「建設ITワールドマガジン」無料購読受付中!最新設計手法「BIM」「CIM」の最新情報も充実!。現在の購読者数は部です。(携帯用のアドレスは登録できても配信されませんのでご注意ください

関連記事


Translate »