管理人のイエイリです。
iPhoneやiPadの上位機種に搭載されている「LiDAR」という3Dスキャン機能で点群計測を行うアプリのうち、nat(本社:東京都港区)が開発した「Scanat」は、建物の計測に特化している点で建設関係者の間で人気です。
室内の3D間取り図(2023年2月14日の当ブログ参照)や2D間取り図を自動作成(2023年6月12日の当ブログ参照)し、精度も1%未満と高精度なのが特長です。2024年1月12日には、国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」にも登録されました(登録番号:KT-230258-A)。
このアプリに、またまた新機能が追加されました。
ナ、ナ、ナ、ナント、
トンネル内壁など
の曲線の長さを計測する「曲線」メニューが追加されたのです。(natのプレスリリースはこちら)
今回、追加された曲面計測機能では、CADソフトなどでよく使われている「NURBS」(Non-Uniform Rational B-Spline)という曲線や曲面用のモデルで曲線や曲面を表現します。
使い方は、直線の長さを測るのと同じように、始点と終点を指定し、最後に曲面上で「制御点」を指定するだけです。
この曲面計測機能は、Scanatユーザーから、トンネルなどの曲面の長さ計測が難しいため、曲面計測の機能を追加してほしいという要望が寄せられたことが、開発のきっかけになりました。
natによると、スマホのLiDARで曲面を計測する機能は、
世界で初めて
とのことです。
トンネル内面を鋼板や繊維シートなどで補強したり、曲面の壁に壁紙を張ったりする際に、現場で必要な材料の長さや幅を測るのに便利に使えそうな機能ですね。
今回、追加された曲面計測機能は、追加料金なしで利用できます。Scanatユーザーの方は、この“お宝機能”をぜひ使ってみてくださいね。