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「建設の匠」/緊急指令!名建築をICT技術で保存せよ【前編】

2019年6月24日

今月から「家入龍太のやさしい建設ICT講座」はちょっと模様替え。建設ICTを取り巻くさまざまなトピックについて、家入先生に編集部の中の人が教わります。今回はあの名建築のデータ保存の話題から、建設ICTと名建築の関係と未来に迫ります。

名建築はデータで残す時代が来る⁉

――家入さん、こんにちは。今回から「中の人」を生徒としてレクチャーくださいませ。

家入 はいー。よろしく。

――さっそくですが本題に参りましょう。今回のテーマは「名建築保存のICT活用」です。

家入 分かりました。「建築物をデジタルで保存する」とは、昔は「デジタルアーカイブ」という言葉は、図面や写真をデータとして保存することを指していました。10数年前には、ル・コルビュジエの描いた設計図面を撮影した図面集が、ドえらい高額で販売されたことがありました。

――これですね……(検索)、2005年発売の『ル・コルビュジエ プランズ』。全4巻のDVD-ROM+本……お値段80万円だったんですか! いまはオンライン版がリリースされていますね。

家入 それがいまや3Dの時代ですからね。点群や立体写真、はたまたパノラマ写真に3Dモデルなど、空間をそのまま保存できるような方向に行きつつある。

最近の話題で言うと都城市民会館です。保存か解体か、10年以上塩漬けになっていて、維持費が年間7,000万ぐらいかかっていた。

――建築家・菊竹清訓による、サザエというか王蟲みたいなメタボリズム建築の名作ですね。ついに解体が正式決定されましたが。

家入 ええ、それを金曜日の夜かな、「『建築・都市』を軸に新しい価値を生み出すテック/コンサルティングの領域横断型プラットフォーム」を謳うgluon(グルーオン)が「建物ごとスキャンして3D点群データ取ります」とCAMPFIREに立ち上げて、それからわずか48時間以内、つまり日曜日の夕方ぐらいには目標額の50万円を超えていました。驚きましたね。

――あっという間でしたね。中の人も寄付しました。5,000円ですけれど……。

家入 最高額は5万円で、点群データがもらえるコースですが、5万円なら安いと思って寄付したのか、土日だけでそれに4人も申し込んでいたんですよ。アトリエ系設計事務所の経営者かもしれませんけれど。

――まだ期間は一か月あるので、寄付額はもっと伸びそうです。

家入 実物を保存するのは巨額な費用がかかるけれど、仮に実物を残すにしても、「建築を体験する」=「見る」がメインな活用方法になるので、点群データがあれば、それで大方満足できるんじゃないかなと。

点群データで残して、VR(バーチャルリアリティ)ゴーグルで見るとどこでも同じスケール感が味わえるなら、それはそれでいいですよね。VRで体験できるのは個人的にも楽しみです。

続きは、建設の匠ウェブサイトで。