iPhone、iPadでAR測量を実現!大林組が「スマホ de サーベイ」をバージョンアップ

2019年10月15日

管理人のイエイリです。

大林組は2018年、スマートフォンを使って地形や土量などを簡単に測量できるアプリ「スマホ de サーベイ」を開発し、多くの注目を集めました。(詳細は、当ブログ2018年2月23日付の記事を参照

画期的なアプリですが、対応できるスマホが「赤外線深度センサー搭載」の機種に限られていたため、一般的には使いづらかったという面もありました。

そこで今回、同社はこのアプリのAR(拡張現実)版を開発し、

ナ、ナ、ナ、ナント、

iPhoneやiPad

で使えるようにしたのです。

「スマホ de サーベイ AR版」による測量風景(以下の写真、資料:大林組)

「スマホ de サーベイ AR版」による測量風景(以下の写真、資料:大林組)

断面を測量した結果

断面を測量した結果

従来のバージョンでは、スマホに搭載された赤外線センサーを3Dレーザースキャナーのように使って、対象物を3Dの点群データとして計測していました。

今回の新バージョンでは、iPhoneやiPadに搭載されているAR機能を使って、対象物を認識させている点が違います。

使い方は、1人の作業者がiPhoneなどの画面上に土砂の山などを映しながら、「仮想ポール」を立てて歩くだけです。

するとポール同士が線で結ばれ、その位置での断面図が作成されます。その断面図は画像データとして保存されるため、メールなどで関係者に送付することも機能です。

画面上に8点(上面4点、下面4点)の仮想ポールを立てて測量範囲を指定することで、最大1000m3の土量を計測することが可能です。

そして、計測結果は現場の写真と合成して保存できるので、後から計測箇所を確認することもできます。

上面4点、下面4点に仮想ポールを立てて土量を計測した結果

上面4点、下面4点に仮想ポールを立てて土量を計測した結果

写真と合成した土量計算結果

写真と合成した土量計算結果

従来のトータルステーションや巻き尺による測量では、2人の計測者が必要でしたが、「スマホ de サーベイ AR版」を使うと1人で測量が行えます。

しかも自動的に土量が計算できるので、測量から土量算出までの時間が、従来に比べて

90%以上も短縮

されるのです。

労働生産性の観点で見ると、20倍以上の向上と言えそうですね。

気になる精度ですが、3Dレーザースキャナーとの精度比較実験を行ったところ、誤差は3~5%であることが確認できたそうです。

このアプリは、2019年10月中旬にエム・ソフト(本社:東京都台東区)を通じて発売されます。使ってみたい方は試してみてはいかがでしょうか。

 
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